アセクシャルやノンセクシャルは人に対して性欲を持ちませんが、だからと言ってエッチで気持ちよくなれないものなのでしょうか。
経験のない当事者の間でも、誤解が多いように感じます。
【1】Aセクやノンセクはエッチで気持ちよくなれない? 当事者にもある誤解
先日、性的嫌悪がありこれまでエッチをしたことがないアセクシャルの人に、「アセクシャルでも気持ちよくなれるのですか?」という質問をされました。確かに、性欲が湧かないってなるとスイッチがないから気持ちよくなれるか疑問に思うものかも……!
アセクシャルやノンセクシャルでない人の中には、確かに「アセクシャルなのにエッチしてる。本当にアセクシャル?」「性欲がないのにできるもんなの?」なんていう声も多いですが……。
経験がないアセクシャル自身も、自分自身の体についてわかっておらず不安を抱えているのですね。他のアセクシャルの人たちにも話を伺うと、「彼氏といざベッドに入って、最後までできるものかな」「気持ちが入らなくてうまく行かなそう」という声がありました。
【2】エッチを経験したアセクシャル…どういう感覚があった?
多くの人にあるであろうアセクシャル・ノンセクシャルのエッチにおける性的快感について、バッチリ夜の経験をしているAmyが、自分の感覚についてお話しします。
と言っても、非アセクシャル・ノンセクシャルの感覚を体験できるわけではないので、あくまでもAmy自身の見解であることはご了承ください。
(1)敏感になるまではぶっちゃけしんどい!
私は彼に求められて、「いやだー」「うわー」と喚きつつ、最終的に「彼がそれで愛想つかしたらどうしよう」という不安からエッチするに至ったタイプです。半年くらいはお預けしたかしら……。
もう後に引くに引けなくてしてしまったわけですが、正直しんどい。なにせ、経験がないときって、性的な部分も決して気持ちいいと感じないんですよね。経験を重ねて、徐々に敏感になっていくものだと思います。
私は実際に、気持ち良さを知るのにかかった時間は、およそ1ヶ月程度でした。週に数回はしていたと思います……。
(2)アセクシャルでも性的な快感はある
先ほど少し答えを言いましたが、性欲がなくても、快感を得られる場所を刺激されれば、アセクシャルでも気持ちよくなれます。ノンセクシャルでもそうでしょう。
実際、ちゃんと濡れなかったら機能的にも、自分の身体的にもよろしくないですよね。それは自然な反応なのではないかと思います。
無理やりされても体が反応してしまう……というシチュエーションがよくあるのと似ているのではないでしょうか。
(3)おそらく一般より感度は良くない
こちらは推察になりますが、正直、エッチにハマってしまうほどの気持ち良さは感じません。シチュエーションや性欲による興奮で、人は生理的な反応以上に気持ち良さを感じるのでしょうね。
個人的には、それよりも精神的な気持ち良さがあります。アセクシャルやノンセクシャルでも接触が嫌な人など様々ですが、もし愛のある相手とのハグやキスなどで幸福感を得られるタイプであれば、その延長としてハグなどに近い幸福感や満たされる思いを感じるのではないかと思います。
快楽に溺れるというよりは、その人だからこそ深く繋がる幸せと生理的な気持ち良さが合わさってオキトキシンが大量に分泌される……といった感じでしょうか。ちなみに、エッチでよく言われるストレス解消も好きな相手であればできると思います。
【3】まとめ
性欲がわかないとどこかぎこちなさを覚えるのではないかと思ったり、本当にムードを保ったままできるのではないかと不安になってしまいますよね。
私自身の見解になりますが、アセクシャルやノンセクシャルは、行為をするにあたって、ほかの人以上に相手と信頼関係や思いが大切になるのではないかと感じています。
もし悩んでいるようであれば、「よくわからなくて」「正直、ちょっと怖さがある」など伝えると良いかもしれませんね。性欲がある人たちでも、初めはよくわからなくてうまくいかなかったり、頭で考えすぎて誤発射したり萎えたり、ときには拒絶したりしてしまうものです。最初から完璧を目指さなくて良いと思います。
(Amy/ライター)
コメントを残す