こんにちは、クエスチョニングの三十路女のLuunです。
最近、私がとあるテーマパークのハロウィーン期間限定の男性ダンサーに熱をあげてしまったせいで、彼女との仲が微妙に気まずくなっています。
私がクエスチョニングで、性嫌悪はあるものの男性にも好意をもてるから起こった事件よね、と勝手に思っていますが、本当にごめんなさい、自重します……。
さて今回は、自分のセクシャリティについて考える最初のきっかけとなった出来事についてお話しします。
【1】女子校育ちだった私
私は、通っていた中学高校が筋金入りの女子校だったうえに入っている部活は卓球部と文芸部という、絵に描いたような陰キャだったため、大学生になるまで色恋沙汰には全く縁がありませんでした。
ハグをしたり手を繋いだりというスキンシップは日常的だったものの、よく漫画やアニメの世界であるような、女子校の中で恋愛感情が芽生えるということもなく、二次元のキャラクターにやいのやいの言いながら、のほほんとした思春期時代を送っていたのです。
そして大学生になってから数ヶ月後、ありがたいことに同じサークルに入っていた同級生の男性から告白され、断る理由もなかったため、生まれて初めての「お付き合い」が始まりました。
顔を見合わせてはドキドキ。デートで手を繋いではドキドキ。初めてのキスをしてドキドキ。カラオケでいちゃいちゃしてはドキドキ……。
そんな、どこにでもある他愛もない大学生カップルだったのですが、お付き合いを始めて3ヶ月後に事件は起きました。ある日、彼がとても神妙な顔をして私に言ってきたのです。
「ホテルに行きたい。まわりのカップルも、付き合い始めて3ヶ月もしたらシてる」
【2】なぜかいちゃついても、エッチすることは想像できず
この言葉を聞いた時、私は頭を殴られたような衝撃を受けました。それまでも、いちゃいちゃの延長で触られたり触ったりということはあったものの、なぜか私は、「付き合うイコール(男性と)ベッドに入る」ということが想像できていなかったのです。
もちろん、知識としては何をするのかは分かっていますし、それが男性の本能であることも分かっています。
自分を求めてくれることを嬉しいと思いましたし、そんな悶々とした気持ちを抱えながら3ヶ月待ってくれていたことに感謝すら感じました。
それでも、私の中に芽生えた気持ちの中で多く占めた感情は、【恐怖】あるいは【嫌悪】でした。自分が男性から性の対象として見られているということに、とてつもない恐怖と嫌悪を感じたのです。
【3】性の対象としてみられる恐怖と嫌悪に自分でもびっくり
そのことに気づいてしまって以来、彼との仲はぎくしゃくしてしまい、ほどなくして私から別れを切り出しました。
彼のことは好きだし、手を繋いだりキスをしたりという接触は決していやではありませんでしたが、ホテルに行く……ベッドに入る、ということを考えただけで、まるでねじ伏せられるような、暴力を目の前にしたような、血の気がひくような思いになってしまうのです。
こんな状態では彼の要求に応えてあげることは到底無理だと感じ、そんな状態で彼を引き止めておくことも難しいでしょうし、この【恐怖】と【嫌悪】を説明しようもないと思ったからです。
きっと彼は、私が「初めて」だから怖がったのだと思ったでしょう。私自身もそう思いました。
ですが、彼が自分を性の対象と見ていると分かってしまって以来、スキンシップすら怖くなってしまい、
「この人にならあげてもいい」「この人となら大丈夫」という考えになることはありませんでした……。
【4】たとえ素敵な芸能人相手でもイヤだと気づいた…
どうして?私は彼のことが好きじゃないのかな?
彼の清潔感や何かが気になっているのかな?
色々と考えましたが、
そもそも、どんなイケメンの芸能人とでも、一緒にベッドに入ることを想像してみると同様の【恐怖】と【嫌悪】を感じましたし、どんなに望まれても一緒にベッドに入りたいとは思いませんでした。
これが、自分自身のセクシャリティを考えるきっかけとなった出来事です。
今でも、【恐怖】と【嫌悪】の理由については自分でも分かっていませんが、私のこのエピソードを聞いたあるゲイのオネエさんに、「それはもう仕方ないことね。本能的にイヤなのよ。どうしようもないことだわ」と言われました。
それを聞いた時、「あぁ、これは自分の本能なのか。どうしようもないことなのか」と、腑に落ちた気がしました。
【5】まとめ
みなさんは、どのようなきっかけで自分のセクシャリティについて考えるようになりましたか?
その「きっかけ」を思い返してみると、また新しい自分のセクシャリティの考えが見つかるかもしれませんね。
(Luun/ライター)
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