トランスジェンダーは心と体の性が一致しないことです。
彼らの恋愛対象はどこに向くのでしょうか。一当事者として解説していきます。
【1】一般的という考え方なら正解は…
この世界の一般的には「男性だけど恋愛対象は男性」「女性だけど恋愛対象は女性」ということになります。
ですから、自分の場合、体は女性ですが恋愛対象は女性です。なぜか…それはトランスジェンダーだからです。客観的に見ても、恋愛対象はほぼ上記にあげたようになっていると思います。
知り合いにも、トランスジェンダーの友達がいますが、その人は私にオープンにしてくれているので恋愛の話になると「あの子が可愛いんだよね」「自分のことどう思っているかな?」などと相談を受けたりします。
トランスジェンダーは自分とは逆の性別の人を恋愛対象として受け入れることができないんです。ですから、体と性の悩みだけではなく恋愛の方でも悩み苦労している方が多いと思います。
しかし恋愛に性別など関係ありません。と、今は言ってくれる人も増えてきていますし、理解者も多くなってきている時代です。誰を好きになろうと、まず好きになることがとても素晴らしい出来事なので、深く悩まず誰かを好きになってください。
「女性が女性を好きになるってそれってレズビアンじゃないの……?」って頭の中が整理できないかもしれません。ここでおさらいです!
レズビアンとは違って、トランスジェンダーは心が男性なので(体が女性の場合)気持ち的には男性っぽい態度や言動、見た目も男性化していきます。レズビアンは見た目も心も女性ですが、恋愛対象は女性。心の違いですね。
【2】トランスジェンダーも様々な理由
上記の回答は、マジョリティを軸に据えて「一般的にはどうなの?」と聞かれた場合の回答です。トランスジェンダーといっても自認が遅れたことから世間の風習に従い生物学的には異性の人と交際経験があり、自認後も好きになれるということからバイセクシャルを自認する人もいます。
トランスジェンダーで似たようなマイノリティの人たちで集まるとなると、オネエの人など、“第3の性”の人と関わることも多いので、彼らも一つのマイノリティだと受け止め、恋愛できるとなるとパンセクシャルを自認することもであるでしょう。
トランスジェンダーは“性自認”を指すもの。“恋愛指向”や“性的指向”を指すものではないので、アセクシャルやリスロマンティックなど、その他のマイノリティも自認している人がいておかしくありません。
したがって、トランスジェンダーだから必ずしも生物学的な同性を好むのではなく、様々な人がいるということになります。
【3】まとめ
トランスジェンダーは心と性が一致しない人。ですから、傍目から見れば同性の人と付き合う人が多く、レズビアン? と思うこともあるかもしれませんが、トランスジェンダーの人は異性として相手を見ています。
そして、トランスジェンダーも恋愛指向や性的指向は様々であり、どの性に好意が向くのか(あるいは向かないのか)という点は人それぞれであるということ。男性目線か女性目線かということが違うだけで、恋愛対象についてトランスジェンダーは限定されていないのです。
(ツバサ/ライター)
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