私は自分自身がデミセクシャルだと思っていませんでしたし、自身の恋愛観はごく“一般的”なものだと思っていました。
デミセクシャルは特別な限られた相手にしか恋愛感情・性的欲求を抱かないマイノリティ。違和感に気付いた時のお話をしようと思います。
【1】恋バナをして気付いた違和感
私は昔から、芸能人にさほど興味がありませんでしたし、イケメンにキャーキャー言うこともありませんでした。ですが、それは好みの問題でさしたるものではないと思っていました。
ある日、友達4人と旅行に行き、夜にガールズトークで盛り上がった時のこと。一目ぼれの話やアイドルへのガチ恋、好きではない相手と試しに付き合った話などを聞いて、私は驚いてしまいました。
当然、相手のことをよく知って、好きになってから恋愛をするものだと思っていたのです。私には想像できない恋愛でしたが、それぞれの価値観なのだろうくらいに思いました。
ですが、関係性のある人と付き合うのは当たり前だと思っていたので、その程度の認識で、自分がデミセクシャルだと気づくのはもう少し先になります。
【2】セクマイの恋人から言われて…
私はバイセクシャルの彼氏と付き合ったことがあるのですが、その人は自分がセクシャルマイノリティであるために、関連のことにはとても関心を持っていたようです。
付き合いが長くなってくると、元カレ・元カノのことを聞いてもいいのかな…と言う雰囲気になってくることもあると思いますが、まさしくうちのカップルもそうで、たまたま自身のこれまでの交際経験や恋愛観を話すことがありました。すると、彼は「もしかしてデミセクシャルじゃないの?」と。
付き合う相手が異性であるかあまり気にしないのではないかということ、一目惚れはしないこと、友達などから延長して交際する可能性が多いのではないかと言うこと、いくつかのことを聞かれ、「そうなのかもしれない」と腑に落ちたものです。私の中で本当は、ノリで付き合うとか、よく知りもしない人に恋愛的な意味で入れ込むと言うことに嫌悪感に近い感情があったのです。
家に帰ってから、デミセクシャルについて調べ、私は確信をしました。そして、私のように、ごく普通の“一般的”な恋愛だと思っているからこそ、自身がマイノリティだと気づかない人は実は多くいらっしゃるのではないかと思いました。
【3】まとめ
ごく普通に世間に馴染んでいる方が、セクマイだと自認することが幸せなことなのか、私は今のところまだわかっていません。
ですが、私個人の感想としては、カミングアウトするかどうかは自由ですし、「腑に落ちた」「なるほどとすっきりした」と言うものでした。
(Shano編集部)
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