LGBT関係の話題になってしまうと、比較的重たい話題になりがちな現代社会。
ひとつ、「ちょっと馬鹿馬鹿しいかもしれないけれど、個人的に少しだけモヤモヤしていた話」をしようと思います。
【1】主人公の性別選びが最難関
様々なジャンルのゲームが世の中に出て、子供の頃からそこそこテレビゲームに親しんできた世代の人間としては「科学の進歩ってすげー!」と毎回良い意味で驚かされる現代。
新しいゲームの楽しみ方というものも出てきて、今まであまりゲームに馴染みの無い方も何かしら触れる機会というものが増えたのではないかなと思っています。
それはもうLGBTというものは一切関係なく、楽しいと思うことに差はないんですよね。きっと。しかし、この記事を書いているXジェンダーは新しくゲームをする度に悩むことがあります。
主人公の性別が選べる場合「どちらの性別で始めるか」という、一見すると「何で?」と思われそうなことでした。
【2】この性別で長く遊べるのか?
性自認がある程度固まっている方というのは、セクシャルマイノリティの中にも勿論いらっしゃいます。
そして、セクシャルマイノリティ以外の方ならば自分の性自認に関して疑問を持つ経験が無かった、なんて人もいらっしゃいます。
ところが。こう、性自認が日々微妙に「揺れて」しまうと、「これから遊び楽しむゲームにおいて、この性別を選んでも長く遊べるか?」等という疑問がふとした瞬間に湧くんです。もうそうなってしまうと、後は起動したばかりのゲーム画面とのにらめっこが始まります。
自分でもなんでこんなことで悩んでるんだろうと思うことではありますが、何度も同じことを経験してきた以上やはり「揺れてしまう自分の性自認」との折り合いをつけるのに時間がかかるのでしょうね。
【3】意外とリアル性別とは逆の性別を選ぶゲーマーはいる
こんな風に何故か真面目に考えている一方、ゲーマーの中には「ゲームだからこそリアルの自分の性別とは逆の性別で遊ぶ」という方もいらっしゃいます。
リアルで出来ないおしゃれが出来るから、単純に逆の性別の主人公に魅力を感じたから、あとはオンラインゲームなどで女性キャラの方が様々な場面で有利だから……等々。
ライト層からかなりのやりこみ勢に至るまで、色々な理由からそういう選択をされる方は一定数いらっしゃるんですよね。
【4】悩む理由は「引っかかるのが辛いから」
リアルの性別とは敢えて逆の性別を選ぶ人もいる中で、一体何が自分を悩ませていたのか。お恥ずかしい話ですが腑に落ちるまでに少しばかり時間がかかりました。
Xジェンダーというのは、人それぞれとはいえ「~らしさ」が苦痛に感じる上に、どちらにも寄れないタイプです。
そうした土台があるので、娯楽として楽しもうとしているゲームの中で「~らしさ」を主人公から出されてしまうと娯楽のはずなのに苦痛を感じてしまう。それが少なければまだ心の中で誤魔化せるのですが、積み重なっていくとこれが結構辛いんです。
性自認が「揺れる」タイプだからこそ、モヤモヤっとしてしまうんですね。
【5】個人的な解決策
毎回毎回ゲームをする度にこのモヤモヤとどう戦うべきなのか、と本当にくだらないことかもしれませんが真面目に考えた時期があります。
だって、楽しいことはストレス無く楽しみたいじゃないですか。ストレスや引っかかりなく楽しむことが出来ないから、楽しめないというのも勿体ないですし。
そうして考えたのは、「自分に関わる要素を入れない」という「ゲームの主人公=プレイヤーとして楽しむ」とは逆の解決策でした。この主人公はこういう方向で頑張ってもらおう、という感覚です。おかげで悩む時間は減りました。減っただけで無くなってはいませんが……。
【6】まとめ
今回、敢えて深刻でも重くもない話題を選んでみたのですが、もしかしたらこれはXジェンダーの人に多かれ少なかれ「伝わる」話かもしれないなと思い、書いてみました。
実際「そんなこと真面目に考える!?」みたいな話なんですが。意外と似たようなところで「あるある」ネタなのかもしれないと、私のちょっと変わったお話でした。
(Shano編集部)
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