気づきにくい? バイセクシャルの自分が同性も好きになると気づいた瞬間

バイセクシャルだと気づいた瞬間

バイセクシャルは、異性恋愛をしているからこそ自分が同性にも恋愛指向や性的指向を持つ事実に気づきにくいかもしれません。

今回は、私が気づいた場面をご紹介します。

 

【1】異性と付き合えるから気づきにくい?

バイセクシャルとは「両性愛者」、つまり男性女性共に恋愛対象であるということです。厳密に言えばもっと細かく分けられるのですが、今回は簡単に考えていただければと思います。

さて、自身がバイセクシャルであると自覚するタイミングって、どんな時なのでしょうか。

異性も恋愛対象として捉えられるので、自分はストレートかなと思っていたら実はバイセクシャルだった…と遅れて自覚する人もそれなりにいるようです。やはり気が付きにくいものなのでしょうか。

 

【2】自分がバイだと気づいた瞬間

私がバイセクシャルだと自覚したのは高校1年生の時。当時彼氏もいましたし、今まで男性としかお付き合いをしたことがありませんでした。そして私は早くからトランスジェンダーだと自覚していたので、「男性だけど、男性が好き?」という不思議な感覚でいました。心は男性だけど、身体が女性だから、恋愛対象は男性になるのかな…と考えていました。

当時とある同じクラスだった女の子といつも一緒に行動していました。彼女はとても穏やかで、優しい女の子でした。彼氏もいたので、クラスでは憧れのカップル像として見られていました。私はカップル像としての憧れからか、彼女の可愛らしい雰囲気からかはわかりませんが、他の女の子の友達とは違う感情を抱く様になっていました。その時はまだ恋愛感情じゃなかったことは確かです。

卒業が迫った高校3年生の冬、クラス替えをしてから久しく会っていなかった彼女に、たまたま会うことができました。私は唐突に彼女から「浮気されたんだ」と告げられました。それを聞いた時、一気に私の中で何かが崩れた感覚がありました。この子を守りたい。私だったら絶対にそんなことしない。この子を絶対に幸せにする。この子が辛い思いをするところを見たくない。笑顔を守りたい。そんな思いが一気に駆け巡ったのを覚えています。

その時私は辛かったねと声をかけることしかできませんでしたが、後々冷静に考えてみるとあの感情は女性に対する恋愛感情だったのではないか…?と自覚しました。それからというもの、気になる女の子がいるとなるべくスマートに自分を魅せようとしてみたり、紳士的に振る舞ったりと、自然と行動に現れる様になりました。あからさますぎて面白いくらいですが……。

もちろん男性も変わらず恋愛対象なので、気になる男性がいれば積極的に距離を縮めにいこうとしていました。現在は男性の方とお付き合いをしています。

 

【3】まとめ

私はトランスジェンダーから先に自覚し、後々バイセクシャルであることを自覚したタイプですが、自覚するまでかなり時間がかかっているように感じました。

他のバイセクシャルの方はどうだったのかすごく気になります。

(摂津美葉/ライター)

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