「同性パートナーシップ条例」が決まっても…気になるアレコレ

パートナーシップ制度の課題

少しずつですが、同性パートナーシップ条例が制定された地域が増えてきましたね。

非常に喜ばしいことではあるのですが、その反面気になることや課題も増えてきたので少々書いておきたいと思います。

 

【1】制定されたことが知られていない?

きっかけは友人との会話でした。「実家を出たいけど、一人暮らしが合わない性格だし結婚するか気の合う同性と暮らしたい」と若干疲れた顔をして言う友人に「同性パートナーシップ条例もあるし、それもアリだよね」と同意したところ、「そう!それがあるのに認知度低くない!?」と友人は声をあげました。

職業柄、様々な人や企画等とも関わるその友人の話によれば筆者が住むこの地方において条例は制定されたものの、予想以上にそれを知っている人というのが少ないと肌で感じているようです。
実際、私自身も地元の新聞や情報誌、テレビ番組などに触れていても同性パートナーシップの話題が積極的に扱われることはなく、それどころかLGBTに関する情報そのものが扱われていると感じる機会がありません。

これでは、何のために制定されたのかと首を傾げてしまいます。

 

【2】地方のメリットになるはずなのに…

都市部、と呼ばれる地域以外に住んでいらっしゃる方は大なり小なり感じていらっしゃるかもしれませんが、現在の……敢えて田舎と呼びましょうか、そうした地域は数々の問題を抱えています。都市部は都市部で沢山の問題がある一方、地方にも地方の問題があるんですよね。

例えば、働ける世代の人手不足など。これも平均賃金などその他の問題が重なり合って問題となっているので一概には言えないのですが。それでも、もし自分の生まれ育った土地が人というものの多様性を感じ取られる場所ならば、自分のセクシャリティに思うところがあってもそれを苦にする度合いはかなり減ると思います。

ええ。正直なところ、地方においてセクシャルマイノリティの認知度も理解度も殆ど進んでいないと言っても過言ではないでしょう。

 

【3】都市部は多様性の集まれる場所になっている

よく地方のニュースでは、若者が進学や就職を機に県外から離れてしまうことを嘆き、それを止める術はないものかと施策していることがあります。

ですがマジョリティに入れない存在からすると、そうしたチャンスを利用しない限り何処にも行けない逃げられない苦しみが待っているとも言えてしまうんです。

それほどに未だ地方はセクシャルマイノリティという存在の受け入れを置き去りにしている、というのを肌で感じます。「LGBTって聞いたことあるわ、自分の周りにはいないけど」という、「それは当事者が隠しているからですよ」と頭を抱える場面に遭遇することもあります。

生まれた土地で受け入れられない身だと気付けば、単純に人口の多い都市部に出ようとするのは自然の流れでしょう。母数が大きければ、仲間に出会える確率も上がりますから。

 

【4】条例と法律との差が生み出す問題

同性パートナーシップは地方、都市部限らず今まで困難だったことをいくつか解決する、緩和する架け橋になってくれました。けれど残念なことに条例は条例であり、法律の強さには勝てません。

セクシャルマイノリティの方々の中には、親や周囲と不仲というケースもあるでしょう。

それでも自分で生き方を見付け、楽しい日々をパートナーと過ごしていても、自分の身に万が一のことがあった場合遺産云々のお話は法律になってしまいます。ので、最悪の場合パートナーに遺せるものはなく、不仲だった血縁関係者にごっそり持っていかれてしまう可能性が強いです。

この辺りを考えると、やはり同性婚が出来る世の中を目指したい所ですね。現状では法的な関係性を作っておく(養子縁組など)、効力のある正式な遺言状を作っておくのがベターでしょうか。

 

【5】まとめ

同性パートナーシップが出来たこと、そしてそれを都市部だけでなく地方でも少しずつ広まってきていること、それそのものは間違いなく前進している証拠にはなると思います。

とはいえ、マジョリティと呼ばれる人たちからすると「他人事」というような感覚が大きいが故に沢山のメリットに気付かないまま……という気がしますし、セクシャルマイノリティも含めたマイノリティの多様性についての「受け止める気持ち」については放置され気味のままというのも現実です。

もう少し、もう少しと変わっていけることが増えるといいですね。

(Shano編集部)

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