「動くゲイとレズビアンの会」NPOアーカーとは? 団体所属者が解説

【3】エイズ理解を促進させるためのイベント詳細

会場となったのは、京王井の頭線の渋谷駅から徒歩2~3分程度のゲイバーです。

「ゲイバーと言えば新宿二丁目」というイメージを持っていた僕にとって、二丁目以外にあるゲイバーに行くのはとても刺激的でした。

そもそも、これが僕にとって人生初のゲイバーだったので、行くことそのものが刺激的ではあったのですが……。

(2)いかにもバーという感じの場所

バーは雑居ビルの2階にあり、ビルの入り口にはイベントTシャツを着たスタッフの方が立っていました。

その方の案内に従って、会場に入っていきました。

バーの中は、僕が想像していた通りのつくりで、カウンターの前に、やたら背の高い丸椅子がいくつも並んでおり、カウンターの中の棚にはいろいろな種類の酒瓶が所狭し並んでいる状態でした。

(3)座りきれないほど人が集まることも……

すでにカウンター席には十数名の男性が座っており、座りきれない人がいる場合は備え付けのソファーに案内されていました。

僕は初めての参加ということもあり、特別にカウンター席に案内されたのを覚えています。

カウンターの中には、イベントの司会進行役の方が2名ほど立っており、僕に優しく話しかけてくれました。

(4)エイズの理解度を確認するアンケートも

初めてのゲイバーということもあり、内心緊張していましたが、彼らはそんな緊張をときほぐしてくれました。

「今日はどこから来たのか?」とか「今はどんな仕事をしているのか?」といった会話をしたと思います。

また、イベント開始まで若干時間があったので、用意されていた事前アンケートに答えました。

アンケートの内容は、エイズについてどれくらい知っているか、このイベントのことをどこで知ったのか、エッチの経験はあるかないかといったものだったと思います。

(5)スタッフも男性

そうこうしているうちにイベントが始まりました。開始時間は18時ぐらいだったと思います。その頃には用意されたすべての座席がほぼ埋まっており、ざっと数えただけでも20人くらいの参加者がいたと思います。

今回は、ゲイたちに向けたイベントということで、参加者はもちろん全員男性です。

司会進行役の2名のスタッフの方も男性でした。彼らが、イベントの流れを簡単に紹介してくれます。

 

【4】内容はかなり充実していて真面目

今回は、司会進行役の人が、きっちり進行に従ってイベントを運用していました。

流れをご紹介します。

(1)司会進行役の体験談からスタート! 

最初の20~30分は、司会進行役が2人いるうち1人の体験談の紹介でした。アプリで知り合い、意気投合した相手に会うために、わざわざ東京から四国の方まで行ったという話でした。

人を思う心というのは、ここまで人を動かしてしまうものかと話を聞いて少し驚いたのを今でも驚いています。

僕も一時期ゲイの出会い系アプリを使っていろいろな人とやりとりをしていましたが、実際に会うところまで辿り着いた人数はほんのわずかで、仮に会えたとしても東京都内で落ち着くパターンが多かったです。

(2)後半はエイズなど真面目な話

イベントの後半は、エイズやHIVに関する、少しまじめな話を聞きました。

話の内容は大変充実しており、そのすべてをここに書き記すことはできません。

しかし、今回の話を聞いてわかったことは、「エイズは必ずしもゲイだけがかかる病気ではないということ」「自分がいつエイズにかかってもおかしくないということ」です。

(3)エッチの仕方もレクチャー

イベント中には、模型を使ってコンドームの正しい装着方法を実践してみたり、安心してエッチを楽しむコツを考えてみたりもしました。

今までにない新しい形のイベントだったので、とても充実した時間を過ごすことができました。

イベントの最後には、ゲイバーでの開催ということもあり、店主がいろいろなお酒を用意してくれました。

お酒を交えながら、イベントを開催してくれたスタッフの方ともいろいろとお話をすることができました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1991年東京生まれ。23歳の夏にゲイであることに気づき、以来さまざまな活動に参加している。将来の夢はパートナーと共につつましく生活を送ること。趣味はダンス、中国語、読書、ドライブなど。最近は断捨離にハマりすぎた挙句、家の鍵を紛失してしまう。座右の銘は「ケセラセラ」。