ゲイを自認したてで気づかず…抱くor抱かれるのがしんどい時の申し出

タチ・ネコがしんどいとき

初めては誰でも緊張するものですが、ウケ・タチの自分の立ち位置がわからず、本番で困ることもあるでしょう。

バリタチ・バリウケで抱くあるいは抱かれるのがしんどい時は、どう相手に伝えれば良いのでしょうか。方法をご紹介します。

 

【1】ゲイにあるポジションの問題…

初めてエッチをするときは、誰だって緊張するし、不安もあると思います。まして、自分の一物を相手のお尻に入れたり、反対に自分のアナルに相手の一物が入れられたりするとなると、余計に「うまくいけるかな……」と心配になってしまいますよね。

それで、うまくいけばまだいいのですが、相手に痛い思いをさせてしまったり、自分が痛い思いをしたりしたら、せっかくのエッチが台無しなんてことになってしまいますよね。僕自身、今は「タチ」というポジションでエッチをしていますが、人生で初めてエッチをしたときのポジションは「ウケ」でした。

実はその時、もともと僕は「タチ」でエッチをするはずだったのですが、僕の「アレ」があまりに大きすぎて、相手のお尻に入らなかったんです。そこで、お互いに話をして、僕が「ウケ」で相手が「タチ」という役割で改めてエッチをすることになりました。

 

【2】基本が定まっていても、状況で変える人もいる

ここで勘が鋭い人は、「あれ、そもそも『タチ』をする人はずっと『タチ』のままで、『ウケ』をする人はずっと『ウケ』のままじゃないの?」と思ったかもしれません。

確かにその通りなのですが、必ずしもそうとは限らず、状況に応じて自分の役割を変えることができる人も中にはいるんです。

「リバ」という両役割をできる人もいますが、「バリタチ」「バリウケ」でなければ、状況や「絶対にこのポジションしか無理」という相手に合わせることもあります。

 

【3】本番でしんどいと感じたときの反省

さて、初めてセックスをした時の話に戻りますが、僕は「ウケ」としてエッチをすることになったものの、それまで僕は一度も自分のアナルに何かしらの物を入れるという経験をしたことがありませんでした。

そのため、正直「挿入される」という感覚が一体どのようなものであるのかが全く見当もつきませんでした。「頭の中が真っ白になる」「前立腺が刺激される感じ」という話を噂では耳にしていましたが、本当にそんなふうになるのかと半信半疑でいました。

それで、実際はどうだったかというと、百聞は一見に如かずで、全くその通りの結果になりました。相手の一物がすーっと自分のお尻に入ってくるのを全身で感じました。

そして、相手が腰を前後に激しく動かせば動かすほど、「頭の中が真っ白になる」感じと同時に独特の痛みを覚えました。そして間もなく僕が「痛いっ! もうやめて!」と大声で叫ぶと相手はしぶしぶと自分の一物を僕のお尻から抜いていきました。

相手は少しあきれたというか残念そうな表情をしていましたが、僕自身その痛みを率直に伝える以外の方法が見つからなかったので、正直に「痛い!」と伝えました。初体験であったからというのもあるとは思いますが、今振り返ってみるともう少しやわらかい表現を使って相手に気持ちを伝えられたのではないかと少し反省しています。

 

【4】バリorタチがしんどい時の申し出方法

例えば、「ごめん……実は初めてで」と正直に伝え、「ちょっと苦手かも」と“かも”をつけることで柔らかく表現したり、「ポジション変われない?」と代案をするのが良いのではないでしょうか。

もしただ拒絶したのなら、「俺とエッチするのが嫌なの?」というふうに捉えられ、相手の自尊心やプライドをズタズタにしてしまうかもしれません。そうならないためにも、「実は初めてでよくわかってなくて」とあらかじめ説明しておくのも良いかもしれませんね。

「俺色に染めてやろうか」なんて興奮してしまう人もいるかもしれません。

もし、抱かれること、抱くことそのものよりもやり方がしんどかったり、もう少し準備して欲しいのにガンガン攻められるのであれば、「こうしてくれた方が気持ちいい」という言葉も有効です。

ただ、相手を傷つけないようにという気持ちが強くなってしまい、「きつい」という気持ちを伝えられないでいると相手はますます高揚して激しく攻めてくるかもしれないので、ある程度正直に伝えるのも場合によっては大切になってくるかもしれません。

 

【5】まとめ

抱くことで、あるいは抱かれることでどういう状況になるか、経験をしないとわからない部分は少なからずあります。そのため、いざ本番を迎えて実はきついと感じたり、痛いと感じたりしてしまう人もいるでしょう。

そこでやめて欲しいと思うかもしれないし、もう少しゆっくりやって欲しいと思ったりするかもしれませんね。そういうときは、相手を気遣った上で素直に伝えるか、誘導することが大切になります。

ですが、エッチを興奮させるための材料だという誤解をされないよう言葉には気をつけていきましょう。

(空気を読みたくても読めないKY/ライター)

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ABOUTこの記事をかいた人

1991年東京生まれ。23歳の夏にゲイであることに気づき、以来さまざまな活動に参加している。将来の夢はパートナーと共につつましく生活を送ること。趣味はダンス、中国語、読書、ドライブなど。最近は断捨離にハマりすぎた挙句、家の鍵を紛失してしまう。座右の銘は「ケセラセラ」。