地方自治体のLGBTへの取り組み〜特に積極的な三重県伊賀市の場合〜

地方自治体のLGBTの取り組み(三重県伊賀市)

先日、大阪府が都道府県単位で2件目のパートナーシップ制度の導入となり話題となりました。

しかし、その他の県でもLGBTに関する取り組みは数々行なわれています。今回は、三重県伊賀市についてお話しします。

 

【1】自治体のLGBT支援が進んでいる今日

日本ではまだ同性婚やそれに準ずるものが認められていません。LGBTに対する差別解消のための法律制定についても、未だ慎重な姿勢が伺えます。しかし自治体では独自の取り組みが行われており、それぞれ注目が集まっています。

大阪市淀川区では、2013年9月1日に日本の行政機関としては初めてのLGBT支援宣言が発表され、先日は大阪府全体でパートナーシップ制度を導入しました。

東京都では渋谷区・世田谷区でそれぞれ独自にパートナーシップの証明書発行を行っています。このように日本でも様々な地域で取り組みが進められています。

大阪府がパートナーシップ制度を開始 都道府県規模では2番目

 

【2】三重県伊賀市の取り組み

今回は東海地方でも特に積極的な取り組みを進めてきた、三重県伊賀市の取り組みをご紹介します。

(1)伊賀市パートナーシップ宣誓

伊賀市では2016年4月1日から、パートナーシップを証明するための伊賀市パートナーシップ宣誓制度が導入されました。同様の制度としては東京都渋谷区・東京都世田谷区に次いで、全国で3番目の導入です。伊賀市では制度開始前にもlGBTの人数や同性カップルの数は把握していなかったとのこと。

この制度は、伊賀市在住の同性カップルを対象にしています。カップルの双方が20歳独身であること、双方または一方が伊賀市在住であり、一方の場合は伊賀市に移住する予定があることが条件です。宣誓を行ったカップルには市営住宅の入居審査など、伊賀市が提供する一部サービスにおいて夫婦同様の扱いを受けられるとのことです。

参考
伊賀市.“伊賀市パートナーシップ宣誓制度について”伊賀市役所人権生活環境部人権政策課.2018-06-24更新.
https://www.city.iga.lg.jp/0000001114.html(2020-01-21最終閲覧)

(2)LGBT専用の電話相談を設けている

三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」では男女参画をはじめ様々な相談を受け付けており、そのひとつとしてLGBT電話相談があります。これは伊賀市ではなく三重県全域でのものになりますが、当事者と周囲の人のための相談窓口として広く間口を広げられています。

時間は毎月第3金曜日、時間は13時~19時。相談料金は無料です。

参考
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」“LGBT電話相談”三重県総合文化センター.2019-07-19更新.
https://www.center-mie.or.jp/frente/consult/lgbt(2020-01-21最終閲覧)

(3)市内事業者向けのアライステッカー配布

アライとはセクシャルマイノリティに対し、理解と支援を行う考えを持つ人のことを指します。伊賀市ではアライを広げるための取り組みが進められており、その一環として市が独自に作成したステッカーを配布しています。市役所と学校では、すでにアライステッカーが掲示されています。

ステッカーは申し込みのあった伊賀市内の企業や店舗、団体に配布されており、個人での申し込みも可能です。当事者だけでなく、非当事者にも認識を広げることの重要性を理解していることがうかがえます。

参考
伊賀市.“伊賀市はALLY(アライ)の取り組みを進めています”伊賀市役所人権生活環境部人権政策課.2018-06-24更新.
https://www.city.iga.lg.jp/0000000914.html(2020-01-21最終閲覧)

同性と生涯を共にしたいセクマイ必見! パートナーシップ制度を徹底解説

 

【3】まとめ

三重県伊賀市は東海地方でも特に早い時期からLGBTに対する取り組みを進めてきました。

このような取り組みは大きな都市だけのものではなく、一過性のものでもありません。各地の公的な機関での取り組みが進むことによって、認識が広がるきっかけになればと思います。

(オーノサエ/ライター)

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

ページ上部へ戻る