折り合いの付けどころは? ひとりのセクシャルマイノリティとして「学校の制服」を考える

LGBTの制服問題

時折、セクシャルマイノリティ以外の所からも出てくる話題のひとつに、「学校の制服は必要か否か」というものがありますよね。

メリット・デメリットだけではなく、折り合いの付け所はないかどうかを少し考えてみました。

 

【1】誰にでも共通する制服のメリット・デメリット

学校の制服というのはその学校の生徒だという証になりますし、学校によっては制服のデザインが良くて入学者が増えた……なんてこともあります。

それに制服というのはフォーマルのものとして扱われますから、冠婚葬祭の場で服装に悩まなくて済むという面もあります。また、これは少々繊細な話ですが制服で統一することによって生徒それぞれの経済状況というか、貧富の差が目立ちにくいというのも重要だと思うんですよね。

とはいえこうしたメリットの一方、制服と校則の二重の制限が厳しくて防寒すらもままならないことや、生徒に心理的な負担を強いることもあります。おしゃれが出来ないからというよりも、厄介な校則と制服がセットになっているというのが大きなデメリットだと思います。

 

【2】セクシャルマイノリティ側から考える制服

さて、こちら側から考えてみると制服に辛さを感じているのはトランスジェンダーやXジェンダーなどの方々でしょうか。

何しろ服装と性別が私服のそれよりもしっかりと結びついているわけですから、肉体の性別に合わせた服をほぼ毎日何年も着るというのはしんどいものです。制服が辛くて学校生活そのものもあまり楽しめなかったという人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、「前例がない」ということからの改革が難しい場においてどこまで折り合いをつけられるかが鍵なのかもしれません。

 

【3】FtXの私の場合

こうした難しさの中で、当の私はどうだったのかといいますと……。高校時代に制服はあったのですが服装に関する校則が非常に緩い学校だったもので、主にズボンで登下校しておりました。

制服をきっちり着用しなければならないのは学校行事のある日と決められていたので、他の生徒もネクタイを各々好きなリボンにしていたり、カーディガンやベストにオリジナリティを出している生徒も多かったです。

残念ながらMtFやMtXの生徒には巡り会わなかったのでそうした生徒がどうしていたのかは分かりません……。

 

【4】カミングアウト出来ない場合は校則がキーになる

考えてみると、日常生活において肉体が男性の人がスカートを着用するということを目にする機会そのものが少なく、当事者や周囲のスカートに対するハードルが高いのもあると思います。

男性がスカートを着用する場合、どちらかというとまだ個性派のおしゃれという雰囲気があります。こと服装に関すると、肉体が女性の場合よりも男性の方が若干難易度が高いのでしょうね。

特に親や周囲の理解がない場合は本人が色々と調べなければならないので大変さが増すとは思いますが、勉学についてのこだわりが無ければいっそ校則がどうか、制服規定がどうかに着目して学校を選ぶというのも進路の選択肢として重要かもしれないと思うのです。

 

【5】まとめ

今回は学校の制服に着目して考えてみましたが、これは会社などの成人してからの社会生活にも通じるものだと感じています。

スーツではなくともオフィスカジュアルという服装の枠において当事者と周囲がどこまで理解し合えて、お互いが心地よく仕事が出来るかどうかなども学校の制服問題と通じるものがあるのではないでしょうか。

(Shano編集部)

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