すぐに自認できたわけじゃない! トランスジェンダーだと自覚するまで

トランスジェンダーを自認するまで

私はトランスジェンダーです。ですが、これまで数多く違和感を覚えてきたものの、はっきりと自分のマイノリティを自覚するまで時間はかかりました。

そこで、自分の体験についてお話ししていきます。

 

【1】自分がよくわからなかった小学生時代

気づいたのは小学校4年生のときです。急に髪をバッサリ切ってしまい、服装も靴も男っぽいのを好むようになりました。その頃はシール交換や手紙交換などが流行っていましたが、私は全く興味が持てず、外で男の子と遊んだり、学校が終われば男の子とゲームをしたりするような子供でした。まあその頃は私自身も、外遊びが好き、ゲームが好き。ただそれだけでなんとなく毎日を過ごしていました。

時は経ち6年生なりました。そのとき「あれ…なんで?」と思ったことが起きたのです。それは音楽の先生がものすごく可愛くて、頭の中ずっとその先生のことばかり、休憩時間になると何も用事がないのに職員室に行ったりしていました。ですが、いざその先生を目の前にすると恥ずかしくて目も見れず反抗的な態度をとっていました。

「これって…よく子供が好きな子に対する態度では?」と気づいたのです。つまり恋です。おそらくこのときです。軽くですが自分ってちょっと違うんだなと思っいました。もちろんその時は嫉妬心や恋をしてて辛いなど全くわかりませんし、ありませんでした。親にも友達にも相談するほど何も考えていなかったからです。

そして私は、卒業と同時に県外に引っ越すことになってしまいました。理由としては親の離婚。父があまりいい存在ではなかったので、「私が守っていかなきゃ」と思って、気持ちが男性寄りになっていきました。

 

【2】とにかくカッコよく見せたかった中学生時代

県外に引っ越してしまったため、友達はゼロ。土地勘も全くわからず、方言も聞き取れませんでした。毎日が怖くて怖くて、殻に閉じこもったまま学校に行ってました。もちろんボーイッシュな髪型でした。スカートも本当は嫌だったのかもしれませんが、決まりだからという理由で毎日ちゃんと履いていました。

そのうち友達もできるようになり、部活動にも入部しました。生まれつき運動神経だけはよくて、体力テストなり、大会での成績はまずまずでした。学校の後輩からは、「あの先輩かっこいい、やばくない?」みたいなことを言われているのを耳にしました。また、「いつの間にかファンクラブまであるよ」と友達に教えてもらいました。

私は「あ、なんかそう言ってくれてる人のためにも常にカッコいい人間になっていなくちゃいけないな」と思いました。別に義務感とかは全くなかったです。なぜなら、確信はまだしていませんでしたが、そうやってる方が気持ちが良かったからです。

しかし、ここである先生に「お前女の子なんだからその髪型やめなさい」と注意されました。わざわざ職員室に呼ばれて言われたのです。(今だとたったその一言で差別だとか、不公平だとか大問題になりますけどね。)

そのとき、私は「は?女の子だからってショートヘアーなんでダメなの?!」「全然意味がわからないんですけど」と違和感を覚えました。私は先生の注意を完全に無視してありのままの自分を維持しましたね。「女の子だから」という発言が、よっぽど嫌だったんだと思います。とにかく、中学生時代は、今となるとあまり記憶はないのですが「かっこいい人」ということを意識して過ごしていました。

 

【3】自分の中身がわかってきた高校生時代

高校生になると、より本格的に部活動に取り組んだり、人生を大きく左右する受験があったり、お化粧をするようになったり、「恋」をしたりするようになります。大人の階段を登って行くことを実感して、そ高校3年間でどこまで登れるかと考えたりしていました。

私の場合、高校生でも特にスカートに対する苦痛感はあまりなかったですね。最初にスラックスに変更できるよ…と教えてもらいましたが、逆に目立つと思ってしませんでした。そのときはまだ、トランスジェンダーだと辞任しないものの「自分はこういう人なんだ」ってオープンにできなかったからです。

周りの友達はメイクしたり、ギャル雑誌をみたり、学校終わったらカラオケいこー!みたいな感じの人ばかりでした。もちろん私は全て興味がなかったです。授業が終われば部活に行くか、速攻自宅に帰る。このどちらかでした。今思うと、「もっと遊んでおけば良かったー!」とは思いますけれど、お化粧などはやはり興味を持てません。

ある日、私が確信できた日がありました。部活の先輩が気になって仕方なく、連絡も毎日取っていて、遊ぶようにもなりました。お泊まりする日があって、まさかとは思いましたが同じベッドで寝ることになってしまいました。当然ですよね、あっちは可愛い後輩としか思ってないんですから。ベッドがダブルベッドだったというのもあると思います。

でも私は、何か起こさないと気持ちが伝わらない、せっかくのチャンスだ…と恋する男子のように思って焦ってしまい、順番としては最悪ですが寝ている時にキスをしてしまいました。絶対に怒られると思っていたのですが、その先輩はなんと受け入れてくれました。

「あれ…受け入れてくれてる!?え?」ってなり驚いた記憶があります。そのとき思ったのが、女性の方が清潔感があり、とても綺麗な生き物だと。あくまでも私の感じ方ですけれどね。そこで確信したんです。経験はないけどきっと私は男性は恋愛対象ではないのだろうなと。そして、そのとき、言葉は知らないものの“トランスジェンダー”だったんだなと。これが私が自認した最初のきっかけになります。

 

【4】まとめ

自認した今だから言えるんですが、きっと私は小学4年生くらいから変化に気づき始めていたと思います。思えば、それからは一度も私服でスカートも履かず、髪も伸ばさず、態度や言動も徐々に男性の方によっていきました。

体は女性ですが、心は男性。社会人になりいろいろ調べるうちにLGBTという言葉を知りました。その中の私は「T」なんだなと。今はなんでもオープンにして生きています。恋愛はめんどくさくてしていないし、恋人もほしいとは今は思わないので、していません。

今回は高校生までに体験談でしたが、社会人になった今は本当に何も隠さずに過ごしています。そのほうが確実に楽です。最近ではLGBTに対して偏見を持たない時代になりつつありますし、同じ人間なんだからみな平等ですよ。

最初は恥ずかしかったり辛いかもしれませんが、いつの間にか吹っ切れて毎日が楽しくなっていくと思います。

(ツバサ/ライター)

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