揺れ動く性自認・指向…たどり着いたのはXジェンダー(不明)とバイセク

ビアン、バイ、Xと性自認・性的指向が揺れ動いた私の経験

はじめまして、92penpenと申します。

私自身の成長とともに揺れ動いてきた性自認についてお話しいたします。

 

【1】着替えで女子友達の方を向けないレズビアン?

私は小さい頃、男勝りでやんちゃな女の子でした。男の子の友達と外遊びやゲームをして遊ぶ方が多かったと思います。

私が「普通の女の子とちょっと違うかも?」と感じたのは小学校中学年の頃、体育の授業の着替えの時でした。周りの女子たちはおしゃべりしながら着替えているのですが、私は女子の友達の方を向くことができないのです。何だか恥ずかしくなってしまって…。この時、自分のからだについては「胸って邪魔だなぁ…なければもっと速く走れるのに…」くらいに感じていました。

中学時代は、制服(スカート)がとにかく嫌で…ひらひらして動きづらいし。でも、当時はズボンを履くことが認められていなかったので、3年間我慢してスカートを履き通しました。その反動か、「高校は絶対に制服のない学校がいい!」という不純な理由で進学先を選びました。しかしそんな志望理由を大きな声では言えないので…聞かれた時は当たり障りのない理由を答えていました。(笑)

この頃は、女子の先輩に憧れのような感情を抱くことが多かったです。今思うと、恋心だったのかもしれませんね。

高校時代には、スカートの呪縛から解放されたこの頃から、ボーイッシュな格好を好んでするようになりました。恋愛感情は完全に同性に向いていました。好きになるのは女の子ばかり。興味本位で男性と付き合ってみたこともありましたが、「なんかちょっと違うな…」と心が男性に向くことはありませんでした。デートに誘われも「忙しいから」とよく断っていました。これも、今思えばよい経験にはなりました。

高校2年生の時に、「音楽の道に進む」という同じ志を持つ者同士惹かれあい、同学年のヴァイオリンをやっていた彼女とお付き合いを始めました。彼女はいわゆヘテロですが、私の気持ちを受け入れてくれました。「私はどうやら女の子を好きになるんだ。だから自分が男になれば一緒になれる。」と男性として女性を愛したいと思って性転換を本気で考えていた時期でもありました。この時の性自認は(知識が浅いこともあって)レズビアンです。

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【2】面倒だからバイを公言していたけれど…本当にバイかも?

大学時代は、「彼氏いるの?」とか聞かれるのが面倒だったので、初めから「バイです。今は彼女がいます」と周囲には公言していました。

大学4年生の時に、先に社会人となった彼女から、「職場で気になる男性と出会いがあって、“将来的には家庭を持ちたい”」と言われ、かなりのショックを受けたことを今でも覚えています。めっちゃ泣きましたね。

「同性を好きになっても、いずれまた一人になってしまうのかな…。自分が変わらないと、このままじゃいけないのかな…」とかなり悩みました。当時は、「性別なんてなければいいのに…」と強く思っていました。

この経験以来、自分は女性として生まれてきたけれど、これからは性別にとらわれず、好きになった相手がただ異性か、同性かというだけ…と割り切ることにしました。この時の性自認はバイセクシャルです。

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【3】でも性別の概念はなくて…行き着いたのはバイorXジェンダー

社会人になってからも、縁あって二人とお付き合いしました。二人ともヘテロの女性です。この時の私は性別という概念はほとんどなく、「一人の人間として、一人の人を愛している」という感覚でした。

しかし、自分の中で様々な葛藤があったのだと思います。どういうわけか、男性の前では女性っぽく、女性の前では男性っぽく振舞っている自分がいることに気がつきました。意識してそうしていたというよりは、わりと自然とそうなっていたように思います。そして、職場で趣味がアニメ、ガンダム、カラオケと共通な男性に出会います。「この人となら大丈夫かも?」と一緒にいて楽しいと思える男性と初めて巡り会えました。

彼にカミングアウトしたところ、初めは驚いていましたが、1年間の交際を経てめでたく結ばれ、現在は夫婦となっています。さらに、二人の子どもにも恵まれ、幸せな家庭を築いています。

私の場合は、最終的に「人として人を愛する」という考えに行き着いたことで、自分の居場所を見つけることができました。現在の私の性自認は、バイセクシャルもしくはXジェンダー(性を決めていない)だと思っていますが、自分自身でもどれにあてはまるのかははっきりとわかりません。

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【4】まとめ

自分のカテゴリは未だにはっきりわかっていませんが、私はそれで良いと思っています。

自分自身を型にはめ込むのではなく、あるがままの自分を受け入れることが大切なんだなあと感じています。

(Shano編集部)

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