30歳を過ぎてもクエッション…どのセクマイにもはっきりと該当しない

はっきりセクマイに該当しないクエッション

私は30代を過ぎてもクエッションです。

自分の恋愛指向や性的指向を考えても、どのセクマイにもはっきりと該当しないのです。自分のマイノリティについてお話しいたします。

 

【1】LGBTを扱う作品『おっさんずラブ』や『きのう何食べた?』が注目を浴びる

突然ですが、あなたは「おっさんずラブ」を知っていますか。または、「きのう何食べた?」はどうでしょうか?

どちらも、近年ドラマや映画や展示会イベントが話題になったりと、人気の作品です。実際にドラマや映画や原作を読んだりしたことはなくても、タイトルだけでも耳にされたことはあるのではないでしょうか。

ここ近年では、先述のような「LGBT」を扱う作品の制作や、LGBTの芸能人がテレビに出演することが多くなったように思います。いまでは、性転換手術を行なったことを公言する芸能人がいたり、バイセクシャルであることを公言する芸能人もいます。「オカマ」や「オネエ」の芸能人も少なくありません。

2015年には、日本で初めて、同性カップルを後押しする「パートナーシップ制度」が東京都世田谷区で施行され、いまでは11の自治体でパートナーシップ制度が取り入れられています。このように、ここ数年で、日本は「LGBT」にだいぶ寛容になったと感じられます。

そして、これを書いている私も、そんな日本のLGBTの一員です。今回は私、三十路女の体験談を少しだけお話します。

 

【2】厄介な状態にある私

まず私の属性ですが、性自認(自分の性を何と考えるか)も肉体的な性別も「女性」ですが、性的指向は「Q(クエスチョニング)」です。「LGBTはきいたことはあっても、クエスチョニングは聞いたことはない」というかたも多いのではないのでしょうか。

クエスチョニングとは一般的に、「自身の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていない」セクシュアリティだとされています。

私の場合、どういう状態かというと、以下のようになかなかに厄介です。

  • 「好き」になる対象は性別を問わない
  • いわゆる一目惚れをするのは男性にのみ
  • 男女ともにキスはできる
  • しかし、男性とベッドに入ることができない。恐怖感と本能的な嫌悪感がこみ上げてくる……。

特に、男性とベッドに入ることができないということが自分の中でもとても葛藤になっていて、長年片思いした男性に告白をし、キスもしていいムードになっても、心では望んでいるのに、体が拒絶反応を示してしまい、「YES」と言うことができませんでした。

その男性とはその後も食事に行ったりキスを交わしたりすることはありましたが、その先の進展がないまま、自然消滅しました。今でもその時のことを思い出すと切なくなります。

男性から女性に性転換したMtFの人とベッドに入ったことがありますが、その時は特に恐怖感などはありませんでした。私の中で、「いまその人が男性の外見をしているかどうか」ということが何かトリガーになっているのかもしれません。ですが、なにか男性に対してトラウマがあるかと言われると、特に思い当たることはありません。

そのような状態なので、自分が男性を好きになれば良いのかまたは女性を好きになれば良いのか自分でもわからなくなってしまい、今は「クエスチョニング」を自認しています。

 

【3】バイの女性と付き合ってもマイノリティははっきりしない

現在は、インターネットを通じて知り合ったバイセクシャルを自認している女性とお付き合いをしていますが、それでもやはりクエスチョニングの自認は変わりませんでした。彼女のことは好きです。

しかし、なら女性だけが好きなのか、男性も好きなのか、好きな人だけ好きになるのか、その質問に答えが出せないという感じです。

いまは、その自分の心と体の反応がなにか理由のつけられるようなことではない、本能的な仕方のないことなのだと考えるようにし、自分の属性をクエスチョニング以外の何かに整理しようとはしていません。

 

【4】LGBTの認識が一般化していないと痛感する世の中

「彼氏いるの?」と聞かれてたら「恋人いますよ」と答え、恋人の性別に対して言及したり特定されることがないようにうまく話を躱すテクニックが身につきました。

ですが、飲みの席などでうっかり「男性が怖い」という話をしてしまうと、「それは男性の本当の良さを知らないからだ」「女性同士がつきあうのは生産性がなく無意味なので男性と付き合うべきだ」という男性の意見をもらうこともあり、LGBTへの認識が世間ではまだまだ一般化していないということを痛感させられます。

「性はグラデーション」という言葉があるように、LGBT以外にも、その中でも私のように白黒つけることができない「クエスチョニング」や、その他にもアセクシャルやノンセクシャルなど様々な自認をもつ人がいることがもっと世間に知られていき、それを理解・肯定はせずとも、許容される世の中になってほしいな……と願う日々です。

この先、自分の自認がさらに変わることもあるかもしれません。ですが、彼女と一緒にそれに向き合い、乗り越えていけるよう、努力したいと思っています。

 

【5】まとめ

もしこれを読んでいくださっているあなたが同じようにセクシャリティで悩んでいるのなら、「三十路過ぎても悩んでいる人間がここにいるよ!」と伝えたいです。

無理をして自分を型にはめようとせず、一緒に悩みながら生きてみませんか?

(Shano編集部)

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