マイノリティの人も他のマイノリティの人と会うことで刺激を受ける

【3】パーティの参加者はセクマイ

サバゲーに参加して2週間後くらいのことだったと思います。彼女から「今度知り合いの家でハロウィンパーティを開くんだけど、よかったら来ない?」と誘いの連絡が届きました。

どうやら、そのパーティにはゲイやレズビアンといったセクシャルマイノリティの人たちも多く参加するようで、いろいろな人と交流できる機会だから参加することにしました。

会場となったのは、新宿二丁目から徒歩5分ほどの高層マンションの一部屋です。僕はその女性と新宿三丁目駅で待ち合わせて、お互いに仮装をして部屋に入ることにしました。

「Happy Halloween!」と叫んで中に入るとそこにはすでに仮装をしてパーティの準備をしている人が5~6人いました。

僕は宇宙人のような格好をしていたので、顔も外から見ると誰だかわからないようなマスクで覆っていました。そのため、周りの人から「この人誰?」と質問攻めをされました。

しかし、そこにいる人たち皆優しそうな人で気さくに話しかけてくれたので、すぐに仲良くなることができました。

このパーティを主催してくれたのは僕より2~3年上のゲイの人でしたが、料理がとても上手でサンドイッチやらサラダやらケーキやら、シェフ顔負けのおいしいご馳走をたくさん用意してくれました。

しばらくすると、仮装をした人たちがぞくぞくとやってきて、パーティは大盛り上がり。音楽に合わせて踊ったり、ビンゴゲームをしたりして、久しぶりに心の底からパーティを楽しむことができました。

 

【4】パーティを通してセクマイに関する発見をした

実はこれ以外にもパーティを通して大きな発見を2つすることができました。

(1)他のマイノリティも素敵な恋愛をしている

一つは、初めてレズビアンのカップルにお会いすることができたということです。僕は今までレズビアンのカップルの話は本やテレビで見聞きする程度にとどまっていましたが、実際にそのようなカップルを自分の目で見たことがありませんでした。

僕は彼女たちともお話をすることができましたが、話を通して感じたのは、これはゲイカップルにも言えることかもしれませんが、女性同士がお互いを愛し合っていることは何ら特別なことではないということです。

2人が仲睦まじく話し合ったり、笑いあったりしている様子は、異性愛者カップルのやりとりとどこも変わりはありません。そんな様子を見て、僕もいつか心の底から愛せる素敵な男性と暮らしていきたいとふと思ってしまいました。

(2)意外とセクマイは身の回りに潜んでいる

そして、驚いたことのもう一つは、なんと高校の同期に遭遇したということです。彼は僕よりも後に会場へ入ってきたのですが、顔を合わせるなり「えーっ!!」とお互いに大きな声で叫びました。

約8年ぶりとなる予想外の再開にしばらく開いた口がふさがりませんでしたが、「実に世界は狭いな~」と思わずにはいられませんでした。

意外と、マイノリティの人は多いのかもしれませんね。僕は高校時代、彼がゲイであるということには気づいていませんでしたが、彼のしぐさを見ていて「もしかして……」と薄々感じてはいました。

しかし、まさかこんなところで再会するとは全く想像することができませんでした。その後彼とは連絡先を交換し、今でもときどきやりとりをしています。

 

【5】まとめ

自分がゲイであると認めてから5年近くの歳月が経ちますが、このようなイベントに参加すればするほどいろいろな出会いがあり、自分は決して一人ではないということを感じずにはいられません。

これからもこのような出会いを大切にし、何か悩みや不安があれば、いつでも相談できる大切な人をつくっていきたいと思います。

みなさんも是非、自分のマイノリティのコミュニティにだけ行くのではなく、たまには他のマイノリティの人たちとも交流してみてくださいね!

(空気を読みたくても読めないKY/ライター)

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ABOUTこの記事をかいた人

1991年東京生まれ。23歳の夏にゲイであることに気づき、以来さまざまな活動に参加している。将来の夢はパートナーと共につつましく生活を送ること。趣味はダンス、中国語、読書、ドライブなど。最近は断捨離にハマりすぎた挙句、家の鍵を紛失してしまう。座右の銘は「ケセラセラ」。