【連載】赤裸々告白##10 メンヘラ男子は今思えば初めから違和感があった…別れた方の極意 

メンヘラ男性と付き合いきれなくなった話

メンヘラ、という言葉はどこか女性だけのイメージがあるかもしれません。ですが、女性特有のものではありません。

一度メンヘラと交際してしまうと、自分が置かれている状況が良いのか悪いのか、別れて良いのか悪いのかが全く判断つかなくなってしまいます。

そこでメンヘラ男性と交際して、心が追い詰められたMさん(25歳・女性)に彼と別れた話を伺いました。  

 

【1】出会った当初から違和感を覚えるため要注意!

出会いのきっかけは、某コミュニティサイトだったと話します。

当時既に過疎化が進んでいるようなサイトだったため、当然良い男に出会いたいなんてことも思っていなかったし、逆に女の子同士で話をする方が楽しかったそう。

そんな時、サイト内のコミュニティを通じてメッセージを送ってきてくれた男性と出会い、のちのち彼氏になるメンヘラだったようです。

(1)夜の電話を切り寝ようとすると泣き出す彼

「最初の頃は、ジョークを言い合ったり、当たり障りのない会話を繰り返していました。ただ、今考えるとちょっと“あれ?”と思うのは、初めて電話をした時のことです。電話をかけ始めた時刻は午後10時頃。“ちょっと話さない?”という彼の申し出を気軽に受けました。電話に出てみると、私の声が”可愛い!”と彼には評判で会話もすぐに盛り上がったんです。結局気づいた時には、午前3時にもなっていて、“そろそろ寝ないと”と彼にいうと、急に泣き出しました」

(2)朝7時に電話を切ったため仕事を聞くもはぐらかされる

「まだ話したいと泣かれて、私もなんだか断れなかったし、この時はまだメンヘラ男性だなんて知らなかったので、ちょっと変わった人だなと思って電話に付き合ったんです。電話を切ったのは、午前7時。“仕事は?”と聞いても曖昧な返答しかされませんでした。メッセージでは、インターネット系の会社に勤めていると話していたので、不規則な勤務形態なのかな……なんて勝手に解釈していました。でも、変ですよね。初めて話した女の子に電話を切りたくないから泣くなんて」

 

【2】徐々にメンヘラとしての本性を見せ始める彼

最初の電話から、毎日電話をするようになっていましたが、最初こそ長電話に付き合っていたそう。 しかし、Mさんは規則的な会社に勤め、日中働いていたため、毎日朝まで電話は正直疲れてしまったようです。このころ、メンヘラ男性とはまだ彼氏でもなかったため、何度か『今日は早く寝たい』と話したことがあったと話します……。

(1)付き合っても泣き疲れて電話する日々を送り会うことに

「私は仕事のため寝たいのに、泣かれて私が折れるような状況が続いていました。もう何度電話したかわかりませんが、急に彼が“今から会いたい”と言い出し、困惑している私の返事を待たずに次々と話を進めて、結果的に自宅近く出会うことになったんです。初めて見た彼は写真よりもちょっと太めで顔も少し修正されていたようでした。でも、この時かなりの押しの強さを見せてきた彼に根負けする形で付き合うようになりました」

(2)付き合った瞬間に病気をカミングアウト

「彼氏という称号を得た途端に、彼は自分が本当は無職なこと、精神疾患を持っていて仕事ができないことを赤裸々に告白してきました。手首に浮かぶ無数の切り傷を自慢げに悲しそうな表情を作って見せてきました。正直、気持ち的には引いてしまいましたが、だからと言って“やっぱり付き合うのは無しで”とも言えません。患っているからといって、それで突き放すのはあまりにも残酷ですしね」

(3)全て恋人のせいにするように

「付き合って1週間も経たないうちに、彼の本性が出てきました。些細なことでケンカをした時、私が一方的に電話を切ったんです。その後、彼は猛烈に『LINE』を送ってきて、だんだん支離滅裂なことを書いてきました。『LINE』の数は読むのが追いつかないほどで、最終的には“もうこの世とお別れします”という内容でした。ただ、私はどうすることもできず、何度か電話をしましたが出てもらえずに朝になりました。仕事中に彼から電話がきて、薬を多量に服用して倒れて自分で救急車を呼んで今病院にいる、こうなったのは君のせいだと泣きながら私を責めたんです。ここから、何かにつけてすぐに薬を多量に飲んだり、手首を切っては“君のせいだ”と私をなじるようになりました」

 

【3】我慢を迎え別れるために様々に画作

病気だから仕方ないと半年くらい我慢したものの、半年で限界を迎えてしまったようです。爆発するのには、明確なきっかけがありました。

(1)元カノと比較されて限界がきた

「きっかけはまた、いつものように薬を飲んで電話してきた時のことです。“苦しかった”と言う彼になんて声をかけたら良いのかわからず、曖昧に答えていると“もっと心配してくれるかと思った”“元カノはもっと優しかった”と言われました。ここで、何かの線が切れたような気がします。もう別れたいって思った瞬間でした」

(2)友達に相談して冷静さを取り戻す

「でも、メンヘラのめんどくさいところは、薬を飲んでいる相手に向かって「別れて」と言うとなんだか自分が悪いことをしているような気分にさせるんです。“こんなに支えが必要なのに、見捨てるの”と何度言われたかわかりません。そこで試したことは、友人達に相談することです。今まで彼の言うことが全てで、彼の言うなりになってきたことに気付き、友人達に今まで話していなかった彼氏の話をしました。そこで言われたことは、私ではなく彼が悪いということ。別れた方がいい、ということです。ここでなんだか心の後押しをしてもらった気持ちになり、彼に対して冷静な目で見ることとができたんです」

(3)はっきりと突き放して連絡手段を断つ

「さらに、今までの彼の言動を振り返って思ったことは、“きっとこの彼は死なない”ということです。どれだけ口先で脅してきても絶対に死なないだろう、と言う妙な自信がありました。そんな思いに至った時、ちょうど良いことに手首を切ったとか、薬を飲んだとか彼から連絡がきました。この頃にはかなり冷めた態度を取っていたので、彼は私の気を引きたかったんだと思います。“勝手にしていいよ”それだけ伝えて電話を切り、あとは全部ブロック。SNSもやめました。最初のうちは、本当に手首切っちゃったらどうしようなんて不安で苦しかったですが、別れて何年も経っていますが、今も新しい彼女と一緒で元気だと風の噂で聞いています。メンヘラって、離れたらまた新しい依存先を見つけるだけなので、真剣に考えるだけ無駄だったのかもしれません」

 

【4】まとめ

病気を抱える相手との交際は、交際相手に大きく負担がかかります。思った以上に負担になるからと突き放してしまうと、ときには付き合わないよりも残酷であることもあるでしょう。

ですが、病気由来の症状なのか、その人本来の性格であり変えようがないのかというのは、素人ではとても判断のできるものではありません。今回に関していえば、後出しする彼も良くないですよね……。

とても難しい問題ですね……。

(Shano編集部)

記事を拡散する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です