バイセクシャルな彼女に勇気づけられた私…セクマイとして救われた言葉

セクマイを救う言葉

私はリスロマンティックという恋愛傾向を持っています。

好きな相手と両思いになることを望まないというものですが、これはあまり広く認識されておらず、特有の悩みなども理解されにくい部分が多いです。

恋愛関係を失敗して諦めかけながらも、私が自分にきちんと向き合ってセクシュアリティを受け入れた、そのきっかけは、バイセクシュアルの友人Aちゃんでした。

 

【1】セクシャリティに対して前向きでオープンだったバイのAちゃん

Aちゃんはバイセクシュアル、そんな話を聞いたのは本人からではなく、Aちゃんと私の共通の友人からでした。決して差別的なニュアンスではなく、ごく普通の恋バナの延長で…です。

Aちゃん自身が何よりオープンな性格で、「今は女の子が好き」「今の好きな人は男の子だよ」なんて話を周囲にするタイプだったので、私も遠慮や抵抗なく自分やAちゃんのセクシュアリティについて、Aちゃんと話すことができました。

「どんな人を好きになるかが私の特徴で、私ちゃんはどんな風に好きになるかが他とちょっと違うわけね」リスロマンティックについて説明すると、熱心に聞いていたAちゃんがそう言いました。

それまで誰に相談しても「素直じゃないだけでしょ」と一蹴されてきた私には、すぐに理解してくれたことだけでも泣きそうなぐらい嬉しかったんです。

 

【2】セクマイを受け入れる優しい言葉たち…セクマイの話を聞くときの参考にも?

「私は付き合いたいわけでもないし好きになってほしいわけでもないのに、それっておかしいのかな」と思わず続けてしまった私に、Aちゃんは言いました。

「私は男の子も女の子も好きになれるから、人より2倍恋するチャンスがある。私ちゃんだって、ちょっと考え方変えたら、リスロマンティックで得することあるかもよ」

あとから知った話ですが、Aちゃんは両親や一部の理解してくれない友人達とずいぶん揉めたことがあるそうです。「普通じゃない」と言われ、苦労して、それでも明るく前向きに自分のセクシュアリティと向き合ってきた彼女だからこその言葉でした。

この言葉にある優しさは、もう一つあります。それは、決して「お前の幸せはこれだ」と定義してこないことです。自分はこんな得をしてるから、あなたにもそんなことがあるかもしれない、と提案しているだけ。これって、実はとても大事なポイントだと思います。

バイセクシュアルにはバイセクシュアルにしか、リスロマンティックにはリスロマンティックにしか理解できない領域があって、そこに土足で立ち入ることはしない。あくまで自分の立場から言えることだけを伝えているんです。

 

【3】まとめ

共感しなくていいから、理解してほしい。

そう思う私が今でも支えにするAちゃんの言葉が、他の誰かの心も支えてくれることを信じています。

(Shano編集部)

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