【考察】LGBTに関する動きに戸惑う人たちの存在を知った日

LGBTの動きによって生きにくさを感じるマジョリティ

2月の後半、Twitterにてとある呟きを見かけました。ゲイ関係のエッセイ本などを出しているもちぎさんあてに対する相談で、「最近企業がマイノリティ向けに展開していて鬱陶しく感じ、ノーマルの自分が生きづらいです」というものです。

それに対してもちぎさんは丁寧な返答を出されていたのですが、当事者のひとりとして「この社会の流れに対してそういう思考もあるのか!」と驚いたので改めて思考の整理として書いてみようと思います。

 

【1】人の価値観は変わりにくい

よく「三つ子の魂百まで」とも言いますが、これは一人の人間の好みの変化の話だけではなく、価値観もそうそう変わるものではないということも含まれているように思います。幾つかの物事から何を優先するか、例えば好きなものを先に食べるか後に食べるかなどもそうそう変わりませんよね。

また、思考のクセというものに関しては年齢を重ねるごとにパターン化されていき、妙な寄り道をしなくてもよくなります。その代わり、パターン以外の思考をするのが難しくなったり、最新の流行についていけなくなったりしますよね。

逆にガラリと思考が変わってしまうのもそれはそれで危険だったりするので、多少の変化はあっても価値観や思考の根っこは人間の一生くらいの年月ではまあまあ変わらないものです。

 

【2】時代の変化が早かった近代~現代

近代から現代に目を向けてみると、色々な面で大きな変化が何度も起きています。織田信長公が「人間五十年」と言っていた時代よりも平均寿命は延びましたし、様々な病に対する治療法も発見されました。世界各地で戦争もありましたが、その一方でちょっとした宇宙旅行に行けるようになるまでもう少しというまでになりました。

身近なところで言えば、スマホの技術も数年でぐんと進歩しましたよね。それ以前はガラケーでしたし、もっと前の映画やドラマ辺りでは肩掛けタイプのバッグのような携帯電話なんて存在が確認出来るわけですし……。

文化の方面でも、江戸時代以降に西洋の文化が入ってきたりしたので今まで当たり前に存在していた「男色」がおかしいものとされたり、同性愛に対しての風当たりが強くなったのも長い歴史と比べると「ごく最近」「寧ろ男女どちらもいける時代の方が長い」という面白いことになっていたりします。
ただただ、「どの時代に生きているか」によって覚えた価値観に違いは出ますよね。

 

【3】マジョリティ側からすれば急な流れに見える?

確かに、ここ最近というか数年でぐんとLGBTに関する話題が増えたり、「性の多様性」について学校でも教えるようになったので流れが速くなったのかなという気はします。もしかすると、社会全体の流れが速くなったのでそれに合わせて……なのかもしれませんが。

とはいえ、これはただ単に「今まで地下で根を頑張って張っていた草木がやっと芽を出した」ことに加えて「芽を出したタイミングが近かった」のではと思うのです。

先達の方々が地道に「少しでも生きやすい世の中を」と目指してやってきたことが、SNSなどインターネットなども含め「情報が広がりやすい現代」で花開いたと言いますか。

だから、マイノリティ側が「やっとここまで来れた」と思ったものがマジョリティ側からすると「何事!?」となるのは仕方ないと思うんですよね。目の前に関わって来なかった謎の何かがいきなり出現したように見えるでしょう。害はないので安心していただきたいところですが……。

 

【4】まとめ

インターネットやSNS全盛期となった今、一昔前よりも関われる人の数は桁違いに増えました。そうなるとLGBT以外にも様々な「マジョリティではない人」に出会うでしょうし、その数も多いはずです。それを考えると、今のセクシャルマイノリティ界隈の動きに戸惑う人が一定数いるのはごく当たり前だと思います。

ただ、社会全体が「多様性」を目指して動いているわけですから相談された方ももしかしたら生きづらさを感じているというより、自分の目の前に一気に現れたように見えることに驚いてしまっているだけなのかもしれません。

まだまだ「多様性」には試行錯誤が必要な時期ですから、きっとこれからも同じような不安を抱える人は耐えないと思います。そういうときに、上手く受け止められる当事者でありたいなと思う日でした。

(Shano編集部)

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