婚活してもなかなか気づかないアセクシャル…自認までの経緯とアセクシャルなりの恋愛の仕方

人の恋の形はみんな違う……。

マイノリティなセクシャル「LGBTQIA+」に迫る本企画。

今回はその中でも、「A」にあたる恋愛感情も性的欲求もないアセクシャルの人に話を伺います。

【1】恋愛をするのは当たり前? 興味が全くないアセクシャル
【2】学生時代から婚活時期まで違和感を持ち続けた
【3】アセクシャルにも恋愛の仕方がある!
【4】まとめ

 

【1】恋愛をするのは当たり前? 興味が全くないアセクシャル

人は思春期を迎えると、当たり前のように恋愛に興味を持ち始めます。

しかし、アセクシャルには恋愛感情がありません。そのため、恋愛に興味が全くないという人も多いです。

今回話を伺ったSさん(30代前半・女性)も、その一人でした。

 

【2】学生時代から婚活時期まで違和感を持ち続けた

Sさんが、アセクシャルだと自認したのはごく最近だと言います。

そのため、約30年間の間、よくわからないままに違和感を抱え続けていたそうです。

詳しく話を聞いてみました。

(1)恋愛に興味がなく勉学に勤しむ学生時代

「私の周囲の人は、理想の異性像や好きな人の有無、恋愛についての話をよくしました。しかし私は、そもそも恋人が欲しいとか、恋愛をしたいという気持ちがありませんでした。だから学生時代は、ひたすら勉学に勤しんでいました。誰にも邪魔されずに勉強することが性にあっていたし、楽しかったのです」

(2)結婚しないのかと言われて婚活をスタート

「学生時代は過ぎ、社会人になって数年が経ち、やがて周囲から結婚はしないのかと聞かれるようになります。20代も後半にさしかかり、『私は独身のまま生きていくのだろうか?』と人生について真剣に考えるようになりました。これまで恋人という存在がなかった私は、ひょっとしたら普通の女性ではないのかもしれない、という考えがうっすらと浮かび始めました。そこで、ちょうど、婚活がブームになっていた時代でもあったので、婚活をはじめてみることにしました」

(3)お見合いでしっくりいかない

しかし、異性とお見合いをし、デートをしても、どれもしっくりとこないのです。お見合いという出会いはすぐに心が燃え上がるものでもないのだろうし、仕方のないことかもしれないと思いましたが、それ以前に「自分の好みのタイプ」がまったく思い浮かびませんでした。よく、芸能人なら誰が好きかとよく聞かれるのですが、答えられないのです。イケメンと世間から言われる異性も、顔は整っているという事は理解できるのですが、素敵だ、かっこいい、付き合いたいと言う気持ちがまるで起きません。婚活で知り合った異性に対しても、好きになるという気持ちがどうしても沸きませんでした。どうしたら好きになるのかと悩んだこともあります」

(4)始めに疑ったマイノリティはレズビアン

「30歳を過ぎて、『気付かなかっただけで、実は私は異性愛者ではなくて同性愛者なのか?』と考えるようになったのですが、レズビアンは恋愛の対象が異性から同性になったものです。『では女性と恋愛したいのか?』『いいや、そうではない』。自問自答の末、私はレズビアンでもない、ということに気が付きます。だとすれば一体、私は何者なんなのでしょう……」

(5)ネットがマイノリティに気づかせてくれた

「ここで行き詰った私は、ネットで自分の特徴を簡単に検索してみました。とにかく思いつくままにワードを入れ、次々に検索していきましたね。『異性 興味ない』『恋愛 したことがない』などと入れたでしょうか。結局、わかったのは無性愛者(アセクシャル)という存在でした。異性愛や同性愛がある中で、恋愛対象とする性別が、自分にはどれも当てはまらないということを知り、ここで私の長年の疑問はようやく解決したのでした」

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