アロマンティック・アセクシャルの恋愛事情とありがちな恋愛パターン

【2】ありがちな恋愛パターン3つ

アロマンティック・アセクシャルの恋愛スタイルは多様で、一概にこうだということができません。

そこで、今回はその一例をご紹介いたします。

(1)パターン1:「恋愛感情を自分に置き換えるのが難しい」

アロマンティック・アセクシャルは、 Aロマとも呼ばれていて「恋愛的にも肉体的にも他者との関係を持たない」傾向にあるカテゴリーです。

他人が持つ恋愛感情や性的欲求すら受け入れることができない人もいますが、中には、「他人がそんな感情を持つ分には眺めていても全く支障がない」という人もいます。

そういった人は、「自分の中にそういった感情はないけれど、他人のそういった部分を理解することはできるし、それ自体に嫌悪感はない。ただ自分に置き換えることが難しいだけ」という感覚を持っていることが多いです。

(2)パターン2:「そもそも恋愛感情が分からない」

恋愛感情がないということは、アロマンティック・アセクシャルの中で、よく言われていることです。

例えば芸能人やアーティスト、日常生活の中で出会う人において、好みの顔や好みの姿は性別問わずありますよね。しかし、当事者の場合には、「それが恋愛感情に行き着くことはない」という意見がSNSなどでも見られます。

とはいえ、「恋愛感情が分からないから」という方もいれば、「恋愛感情がない」と主張される方がいるのも現状。

彼らのケースだと、自分の感情を割り切って日常生活を楽しんでいるようですが、いざ友人達と集まって恋愛話が盛り上がってくると、友人達と自分の差異に戸惑ったり、「どう反応していいか分からない」と混乱される方も多いようです。

(3)パターン3:「創作に恋愛観を落とし込むことはできる」

アロマンティック・アセクシャルは、「恋愛感情や性的欲求を他人に抱かない」形の人が多いと考えられます。

しかし、そうはいっても、人によっては、他人が書いている物語や、自身で創作する小説や漫画などで、作品の内容に恋愛事情や性的な部分を求める、または落とし込むことはできる、という意見もあります。

「恋愛感情が分からないなら創作でも書けないんじゃないの?」といった意見も出てくると思われますが、アロマンティック・アセクシャルは先にも述べたように「自分のことと切り離して考える」ことができることが特徴です。

そのため、自分自身はそういった感情を持たないけれど、キャラクターや内容にその感情を混ぜて作り上げることはできる、という人も少なくはないというわけです。

 

【3】まとめ

今回はアロマンティック・アセクシャ ルの恋愛事情とパターンについてお話させて頂きました。

まだまだ定義が曖昧なアロマンティック・アセクシャルですが、言い換えてみると「色んな可能性を持ち、進化していく」カテゴリーであるといえるでしょう。

この概念はもともと、海外で生まれたものではありますが、日本でもチラホラと主張されるようになっています。

今後広く受け入れられるようになれば良いですね。

(退(さがる)/ライター)

記事を拡散する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

ビアン寄りのバイセクシャルから数年を経て、Aセクノンセクを辿り現在はアロマンティック・アセクシャルです。セクシャルマイノリティのカテゴリがひとつに固定されないことを身をもって学んでいる最中です。現在二十代。ジェンダーレスの中性を意識して生きています。