男性恐怖症だと思っていたけれど…一人の男性と結婚できたバイ

男性恐怖症だと思っていたけれど…一人の男性と結婚できたバイ

初めまして、92penpenと申します。
男性、女性どちらにも恋愛感情を抱くバイセクシャルです。今までお付き合いしたことがあるのは主に女性だったため、自身はビアンだと考えていた時期もありました。
ですが私は現在、一般の男性と結婚して二児の母となっています。

【1】同性へ意識が向いたきっかけ? 性的暴行の経験

私は小学4年生頃、知らない男性から性的暴行を受けました。

その出来事がきっかけなのかは定かではありませんが、その頃から同性に意識が向くようになったように思います。

やんちゃだったので一緒に遊ぶのは男の子が多かったですが、「好き」という感情は女の子に対して抱いていました。

中学、高校時代の恋愛対象は同性でした。興味本位で男の子と付き合ってみたこともありましたが、心ここにあらずみたいな状態でした。笑

10代後半から20代前半の頃は、男性との関わりの中で少しでも男の部分を感じると、意識がシャットアウトされるような感覚(言葉では少々表しづらいのですが…)になり、男性とは無意識に距離を置くようになりました。

「男性の女性に対する感情」に反応してしまうのか、女である自分が「女性に対してしてあげられないこと」に劣等感を抱いてしまうのです。性別を感じさせない中性的な男性であれば平常心でコミュニケーションを取ることができました。

大学生の頃は「彼氏はいるの?」と質問されるのが面倒だったので、「バイです。彼女がいます。」と周りには公言していました。

社会人になると、今まで以上に「女性」としてみられるようになりました。また、結婚や子供など、将来のことを考える年齢になればなるほど、「女性と一緒にいても相手の願い(結婚や出産など)を叶えてあげることができない」という思いが私を苦しめました。

【2】女性と付き合って芽生えた意識

27歳の時、ヘテロの女性と1年間お付き合いをしていました。仕事の異動の関係で離れ離れになるということから、お互いにそれぞれの道を歩もうと別れを迎えました。

彼女との付き合いの中で、好きになった相手が「たまたま同性だった」というだけで、性別は関係ない、その人のもつ魅力に惹かれたから一緒にいるんだという意識が強くなりました。女性とお付き合いをしたのはこれが最後です。

30歳を目前にしていろいろと考えた末に、次に好意を抱く相手が男性であったらいいなという半ば願いともとれる思いを胸に生活していました。

そう思っていた時、職場で出会いがありました。たまたま誘っていただいたカラオケの席で、同僚の男性(現在の夫)と共通の音楽ジャンルが好きということで意気投合しました。この時、不思議と「この人なら大丈夫かも」という思いを抱いていました。「男性」を意識するよりも先に「人としての魅力」を感じたことが幸いでした。

彼に自身の性自認を告白したところ、最初は驚いていましたが「私」を受け入れてくれました。実は彼も女性に対するトラウマを抱えていて、恋愛に対して一歩踏み出せずにいたようでした。

私たちはお互いに年齢もいい頃だったので、結婚を前提に1年間付き合ってみて、それで相性が良ければ結婚しようと交際を始めました。そして、めでたく結ばれることとなりました。

【3】まとめ

私の場合は「同性を好きになるレズビアン」というよりは、「好意を抱く相手にたまたま同性が多かったバイセクシャル」という方がしっくりきています。

女性と一生添い遂げることを考えた時期もありましたが、子育てをしてみたいという思いが自身の中にあったのも事実です。
人生の岐路でどのような選択をするのかは本人次第です。どんな道であれ、自分で選んだ道をしっかりと歩んでいくことをこれからも大切にしていきたいです。

(92penpen/ライター)

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