時代によっては死罪? 浮気と不倫の歴史を徹底調査

【3】浮気と不倫の扱いは時代で変わる⁉︎

浮気や不倫の概念は、人が生物の摂理に反して作られたものだと考えられています。

少なくとも、貞操観念が生まれたのは1万年前の農耕が始まった時代からと言われているようですね。

人の歴史は19万年前から始まっているので、まだまだ歴史の浅い文化だと言えるでしょう。

(1)一夫多妻制の平安時代〜江戸時代

男性の浮気に関する記述は、平安時代の前期から残されています。

この頃は一夫多妻制で、男性は多くの女性を愛して初めて一人前だと認められていました。

つまり、浮気こそが男性のたしなみだったと言えます。

しかし、これは男性の文化だけではありません。既婚している女性も、旦那以外の異性と婚外交際を行なっている時代でした。

(2)女性の不倫に厳しい江戸時代

江戸時代になると、幕府が『江戸市中法度』というものを交付しました。

既婚女性の不倫は「不義密通」という重罪で、発覚すれば浮気相手の男性ともども死刑でした。

胴体と首を切り離される「斬首」という方法で処されていました。

しかし、実際にはたいていの場合、内密に相手側の男性が旦那に示談金を払って、軽を間逃れていたと言われています。

(3)明治時代〜大正時代

明治31年になると、一夫一妻制が確立されます。

国で不倫はご法度という貞操観念を叩き込まれるようになりました。

しかし、女性は「姦通罪」で厳しく処される一方で、男性は咎められなかったみたいですね。

この頃は男尊女卑が強かったので、仕方ないといえば仕方ないのかもしれません……。

(4)昭和時代〜現代

男性の浮気が黙認されていた今までと違い、愛ある結婚をするという「ロマンチック・ラブ」の思想が広がると、世間的に浮気を許さない流れができてきました。

浮気を罰する法はないものの、周りに知られれば非難されることが大半ですよね。

不倫に至っては、民法上違法行為とみなされる可能性が高く、離婚請求や慰謝料の請求ができるようになっています。

 

【4】まとめ

生物の流れを考えると、非常に不自然な制度ですが、女性が安心して子育てをしていく上で作り上げられたシステムかもしれませんね。

人が増えすぎても困ることから、現代においては合理性すら感じてきます。

「ロマンチック・ラブ」の思想で考えれば、浮気は人を傷つけ愛を脅かす行為ですから、「昔は良かったじゃん」と正当化して浮気しないようにしましょう。

時代に合わせて生きましょうね。

(Amy/ライター)

 

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ABOUTこの記事をかいた人

小学館にてプロライターとして記事を執筆をしている戸籍上女子。ライター歴は10年以上で恋愛記事の専門家。脳科学や心理学、生物学の視点から恋愛を解説することを得意としている。また、アセクシャル+FtX(無性)でありながら、LG(B)TQの彼氏を持っているため、セクシャルマイノリティに関心がある。