【2】ライバル多き彼にとんでもない事実が発覚
このコンパをきっかけとして、友達のIちゃんはNさんに急接近していきます。 しかし、そこでとんでもない事実が発覚しました。
(1)女友達が彼を気にいるが問題発生
「その翌週、Iちゃんから早速『コンパをした』と報告の長電話がありました。『Nさんかっこいい!』と、メロメロな様子。でも、問題も発生していたようです。コンパに同席した、彼女の女友達のCちゃんも、彼に一目惚れしたとのことでした。そのため、今後が心配と、相談もありました。そこで、職場での休憩時間、Nさんにコンパの感想を聞いたのですが、『楽しかったよ』という一言だけで、彼の気持ちを知ることができませんでした。しかし、夜な夜な相談の連絡をくれるIちゃんの情報では、コンパ以降、NさんはIちゃんとも、Cちゃんとも連絡を頻繁に取り合っているようでした。そのせいで、Iちゃんが『Cちゃんとの仲が険悪なってきた』と泣いちゃって。私に何かできたらいいけど、この場合、どうしていいのかと、かなり悩んでしまいました」
(2)ライバルは告白に失敗
「数日後、Iちゃんの友達のCちゃんは、Nくんに告白したようです。どうやらふたりで出かけたりしていたようで、いい雰囲気だったそう。にもかかわらず、振られてしまったとのことでした。そこで、Iちゃんが、傷心のCちゃんを精一杯慰めたことで、女同士元の仲良しな関係に戻れたとのこと。そうIちゃんから報告があり、Cちゃんは本当に可哀想だけど、やはり、私にとってCさんは見ず知らずの話に聞くだけの相手で、Iちゃんが友達が友達だということもありますし、ひとまずIちゃんの悩みが1つ減ったことに安心しました」
(3)友達と彼が良好な関係なのに嫉妬
「IちゃんとNさんの関係はというと、変わらずマメに連絡を取り合っていました。しかし、Iちゃんは『すごく好き。だからこそ、もし自分が彼に告白して振られたら、Cちゃんみたいに繋がりがなくなってしまうのが怖い。告白せずに仲良しなままでいたいと思う』と決意を固めた様子です。私はというと、『2人はいま、そんなに仲良しなんだ…』と思うと、なぜかNさんを、Iちゃんに取られてしまった感覚に陥っていました。ただ先に、知り合ったというだけなのに……」
(4)彼と親しくなり家に行く仲に…
「家電量販店で働くのも、残り半月となった頃、Nさんが「コンパのお礼に」と、ごはんに誘ってくれました。あれから彼は、Iちゃんと2人で出かけたりもしているようで、そんな繋がりを作れた良いコンパだったからお礼したいのかな……と思いながら誘われるままに夜ごはんへ。彼とは、Iちゃんという、共通の話題があるからか、終始楽しく過ごせました。それから何度か、飲みにも行ったりして。私が酔って、少し足元がふらついた時に支えてくれて、そのまま見つめあって。なんだか良いムードで。仕事の派遣期間が終了し、その日、彼の家に誘われました。その時、私は、好きになっていました。だから、彼の誘いを断る理由なんかありません。しかし、なんだかすごく恥ずかしくて。『じゃぁ、冷凍庫にハーゲンダッツ、冷やしといてくれる?食べに行こうかな』と彼を見つめながら聞きました。彼の返事は、『いいよ、たくさん冷やしとく』と。それがお家へ行く合図になりました」
(5)突然の彼女の訪問⁉︎
「その夜、20時頃、教えてもらった彼の家に、自分の車で向かいました。お気に入りの、ラメ入りのグロスを唇につけて。テーブルの上で、食べかけのアイスクリームが溶けていく中、私はNさんに求められるまま、彼のベットの上であまい時間を過ごしました。しかし、23時が過ぎ、私はそろそろ帰ろうと身支度をしていたら……。“ピンポーン”と玄関のチャイムの音。遅い時間の訪問者に驚く私に、急に慌てふためくNさんからの言葉が衝撃的でした。彼は、『やべぇ、仕事で今日は来れないはずだった彼女がきた!いますぐ、ばれないようにベランダから出ていって』と言ったのです。『え?えぇ⁉︎』想定外のことに、固まる私。すると、Nさんは私に急いで靴と荷物を持たせて、大きな窓を開け、私の背中を押しながらベランダに追い出しました。そして、急いで窓を閉めて、カーテンをひいてしまいました。私は暗闇の中、靴を履き、1階だけど高さがあるベランダから地上になんとか降りて、荷物を抱えて誰にも見つからないように自分の車に走って戻りました」
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